FFFTP Projectは11月5日、FFFTP 1.98cをリリースしました。

FFFTPはSota氏(http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/)が開発を続けられていたフリーソフトウェアですが、2011年8月31日、Sota氏によりFFFTPの開発終了宣言が出されました。しかし、FFFTPは長きにわたり広く使われていたFTPクライアントであり、未だその需要は失われることはありません。そのため、SourceForge.JPにて有志を募り、開発・バージョンアップを行うことにしました。Sota氏が制作されたFFFTPには長い間お世話になりました。

FFFTP 1.98cでは、10月18日にリリースされた1.98bにいくつかのバグフィックスおよび新機能追加を行ったものです。

主要な変更点は下記になります。

  • 日本語ドメイン名のホストへの接続時にアドレスをPunycodeへ変換してから接続するように変更しました。
  • ホストへの再接続時にホストの現在のディレクトリが再設定されないバグを修正しました。
  • ホストとの接続にFTP over Implicit SSL/TLS(略称FTPS Implicit、FTPIS)が使用できるようになりました。
  • ダウンロードのリジューム時に4GBを超えるファイルが正常に扱えないバグを修正しました。
  • 通信のルーチンをWindows 2000の仕様に合うように修正しました。
  • 中止ボタンの応答を改善しました。
  • 設定をINIファイルに保存している場合にINIファイルを日本語を含むパスに保存できないバグを修正しました。
  • ホストのファイル名の漢字コードがShift_JISの場合に一部日本語を含むファイル名を扱えないバグを修正しました。
  • アスキーモード転送の際に行われる漢字コード変換で新たにUTF-8(BOMなし)への変換をサポートしました。1.98で追加されたUTF-8をUTF-8 BOMという名称に変更しました。
  • 初回起動時のウィンドウのサイズとレイアウトを変更しました(以前のバージョンの設定が残っている場合はその設定が適用されます)。

そのほか、バグフィックスなど多数の変更が加えられています。 詳細な変更点については、改変履歴 http://sourceforge.jp/projects/ffftp/wiki/FFFTP-history をご参照ください。

なお、今回リリースされたFFFTP 1.98cでは1.97bから多数の変更点が加えられています。FFFTP Projectではテストを行い、動作が実用上問題ないことは確認しておりますが、まだ利用実績も少ないことから、まだ大きなバグが残されている可能性もあります。そのため、安定した動作を希望する場合はFFFTP 1.97bのご利用をおすすめします。ご理解の上ご利用ください。