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“フレームサーバ” Express5800/S70 分解レビュー

メモリの交換とHDDの増設

S70の構成パーツを一通り眺めましたが、最小構成のS70にはHDDが搭載されていません。そのため通常は自分でHDDを増設することになります。また、メモリも512MBでは心細いので追加しておきたいところです。このほか、交換する可能性が高いパーツとしてはCPUやグラフィックスカードがありますが、今回は必要性のより高いHDDとメモリを増設することにします。なお、ここではPCパーツショップで購入したメモリとHDDを使いますが、NEC純正オプションパーツ以外の利用は保証外となるので注意してください。

S70が対応するメモリはECC付きのDDR2-800タイプですが、ここではECC無しのDDR2-800メモリを増設します。今回用意したのは、Transcendの「JetRam DD2-800 2GB×2(TRJ JM4GDD2-8K)」で、2GBモジュール2枚組の製品です。購入したPCショップで一番安いメーカー製メモリを選んだところ、これになりました。購入価格は8,480円です。ノーブランドのバルクメモリのほうが若干安く入手できますが、メーカー製のほうが安心です。なお、Transcendのメモリにはメーカーの永久保証が付いています(メモリ故障時の無償交換に対応)。

2枚セットのメモリを増設する場合、大抵のマザーボードでは図18のようにスロットを一つ飛ばして装着することで、メモリがデュアルチャネルで動作するようになります。なお、ECC付きとECC無しのメモリを混在させると動作しない/動作が不安定になる可能性があるので標準搭載の512MBメモリモジュールは外しています。

さて、増設の結果ですが、特にトラブルもなくあっさりと認識してくれました。念のためメモリテストツールのMemtest86+も試してみましたが、2時間(テスト3周目の途中まで)実行してノーエラーでした。これで絶対安心というわけではありませんが、ECC無しのメモリにもS70で使えるものがあることは確認できました。

次にHDDの増設です。HDDはSeagateの「Barracuda 7200.11 500GB(ST3500320AS-BOX)」を選びました。SATA 3.0Gbps規格のHDDで、購入価格は6,950円です。これを3.5インチシャドウベイユニットの中段に設置し、マザーボードのSATA1ポートに接続しました。こちらも特に問題はなく正常に認識されました。

なお、BIOSのデフォルト設定ではSATAコントローラがIDE互換モードで動作するようになっています。SATAのネイティブモードである「AHCIモード」で利用する場合は、BIOSの「Advanced」→「Peripheral Configuration」の画面で「SATA AHCI」の値を「Disabled」から「Enabled」に変更してください。AHCIモードに変更することで、NCQ(Native Command Queuing:アクセス速度を向上させるために、HDDの読み書きコマンドの実行順序を最適化する機能)のようなSATAのオプション機能が使われるようになります。


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