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View 翻訳作業の手順 for Windows

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how-to-translate-win
última actualização
2002-06-05 02:31
tipo
HTML
editor
Koichi Yamamoto
descrição
WindowsユーザがTcl/Tkコアなどのマニュアルを翻訳するための作業手順を説明します。
linguagem
Japanese
translate

翻訳作業の手順 for Windows

当文書では、Windowsを使ってCVSに入っているTcl/TkマニュアルやREADMEなどの英語文書を日本語に翻訳する手順について説明します。 LinuxなどのUNIXを使って翻訳する手順はこちらを参照してください。

  1. Tcl/Tk日本語チームのプロジェクトに参加する
  2. CVSにアクセスするためのソフトウェアを準備する
  3. CVSからファイルをコピーする
  4. 作業ファイルを編集する
  5. 編集した作業ファイルをCVSに格納する

それでは順に詳しく説明していきます。 なお、ここではオリジナルの英語文書が改版されたときの作業手順やTcl/Tkコア以外のモジュールを新たに追加するための作業手順については説明しません。これらについては、他のプロジェクト文書、あるいは今後作成していくプロジェクト文書の中で説明します。

1. Tcl/Tk日本語チームのプロジェクトに参加する

CVSにあるTcl/Tkマニュアルを編集して格納できるようになるためには、まずTcl/Tk日本語チームのプロジェクトに参加することが必要です。 参加したい方は、Tcl/Tk日本語チームのプロジェクト管理者にメールでその旨をお知らせください。 または、Tcl/Tk日本語チームの翻訳メーリングリストに加入して、そこで参加の意思を表明しても構いません。 プロジェクト管理者はあなたの参加を喜び、素早くプロジェクトメンバーの登録作業を実施することでしょう。 もし、SourceForge.jpにアカウントをまだ作っていないようでしたら、先にアカウント登録を行ってください。

2. CVSにアクセスするためのソフトウェアを準備する

次に、WindowsからCVSにアクセスして翻訳文書を編集できるようにするためのソフトウェアを準備します。 WindowsからSourceForge.jpのCVSにアクセスするためには、SSHというネットワーク上のセキュリティに配慮した手段で行います。 また、それとは別にWindowsからCVSを操作するためのソフトウェアも必要になります。 この文書では以下のソフトウェアを使って説明します。

    ssh-win32        : http://download.sourceforge.net/sfsetup/sfsetup-v1.2.zipに同梱
    WinCVSごった煮版 : http://www.gembook.jp/から入手
ssh.exeはPATH環境変数が通っていなくてもWinCVSから利用できますが、以下の説明ではPATH環境変数の通ったところに格納したものとして説明します。 SSH経由でSourceForge.jpのCVSにアクセスできるようになるには、SourceForge.jpにあなたのSSH v1公開鍵を登録する必要があります。 公開鍵はコマンドプロンプトからssh-keygen.exeを実行して作成してください。 このとき、-Cオプションを指定しないと「gethostname: No such file or directory」というエラーが発生するかもしれませんので、-Cオプションを指定して実行してください。
    ssh-keygen.exe -C "yourhostname"
公開鍵が出来たら、SourceForge.jpにログインしてアカウント管理画面の「シェルアカウント情報」-「CVS/SSHで共有する公開鍵」で公開鍵(identity.pubの中身)を登録します。

WinCVSごった煮版の設定は概ね次のようになります。「アカウント名」にはあなたがSourceForge.jpでアカウント登録したログインIDを指定してください。例えば「satou」でSourceForge.jpにログインしているのであれば「satou@cvs.sourceforge.jp:/cvsroot/tcltkjp」になります。

    全般:
        CVSROOT    : アカウント名@cvs.sourceforge.jp:/cvsroot/tcltkjp
        認証方法   : SSH経由で接続
        RSA鍵の位置: チェックボックスON, 秘密鍵のファイル名(identity)を指定
    ポート指定:
        使用するrshを指定する: チェックボックスON, ssh.exe
    ごった煮:
        更新ログを日本語EUCで記録        : ON
        表示時に更新ログをShift-JISに変換: ON

なお、Tcl/Tk日本語チームの文書は全てEUC-JPという文字コードで記述されています。 また、改行コードもLF(0x0a)のみになります。 メモ帳など、EUC-JPで編集できないテキストエディタから直接開かないように注意してください。 EUC-JPに対応したテキストエディタ(例えば秀丸エディタなど)を使用することが最も簡単な方法ですが、Tclでeuc-jp/LFとcp932(Windowsの文字コード)/CR+LFを相互変換するようなツールを作ってみるのもよいでしょう。

3. CVSからファイルをコピーする

CVSにアクセスするソフトウェアの準備ができたら、次は翻訳作業を開始するための準備を行います。 つまり、SourceForge.jpにあるCVSリポジトリからモジュールをチェックアウトして、あなたの作業用マシンにファイルのコピーを作成します。 ここではコピー先のディレクトリの例として「C:\CVSWORK」という名前の作業用ディレクトリを作ってあるものとして説明します。

それでは、WinCVSごった煮版を起動してください。 WinCVSの左側にはディレクトリツリーが表示されていますので、作業用ディレクトリの「CVSWORK」をマウスでクリックします。 「CVSWORK」を選択した状態のまま、メニューから[作成(C)]→[チェックアウト(checKout)...]を選んでください。 すると「チェックアウト」ウィンドウが表示されますから、[モジュールの名前またはサーバ上のパスを入力(N)]の欄にモジュール名を入力してください。Tclのファイルをコピーするときは「tcl」を、Tkのファイルをコピーするときは「tktoolkit」と入力してください。 この後、Windowsのコマンドプロンプトが表示されるはずですから、ここでSSH v1の鍵を作るときに指定したパスフレーズを入力してください(入力文字は表示されないでしょう)。 特に問題なければ、あなたの作業マシンのcvsworkディレクトリの下には「tcl」という名前のディレクトリと「tktoolkit」という名前のディレクトリが出来ているはずです。

ちなみに、「tcl」や「tktoolkit」といったトップレベルディレクトリのことを「モジュール」と呼びます。 モジュールの中に翻訳対象の文書ファイルが入っています。 今後、Tcl/Tkコア以外のもの(例えばtcllibや[Incr Tcl]など)を翻訳する場合、それらのモジュールが新たに追加されていくことになると思います。

4. 作業ファイルを編集する

いよいよ、英語文書の翻訳作業を開始しましょう。 ここではencodingコマンドを例に作業の進め方を説明します。

英語文書の翻訳は、あなたの作業マシンにコピーされた文書ファイルを編集して行います。 まず、文書の編集を開始するために文書が格納されているディレクトリをWinCVSのツリーから選びます。 encodingコマンドの場合、tclモジュールのtcl\docディレクトリに「encoding.n」という名前で格納されています。 つまり、フルパスではC:\CVSWORK2\tcl\tcl\doc\encoding.nというファイルがencodingコマンドの文書になります。 このファイルのプロパティをエクスプローラから参照すると「読みとり専用」がチェックされているはずです。 つまり、書き込む権限が無くファイルを編集することができないわけです。そこで、encoding.nを編集できるようにWinCVSを操作します。 左側のツリーでdocディレクトリを選択すると右側にファイル一覧が表示されますから、そこでencoding.nを選択します。 そして、WinCVSのメニューから[トレース(T)]→[編集の開始]を選んでください。 この操作が成功したら、もう一度encoding.nのプロパティを参照してみてください。「読みとり専用」のチェックが外れてファイルを編集できるようになります。

しかし、もしかしたら他の誰かも同じファイルを編集しているかもしれませんから、[編集の開始]を実行する前に[トレース(T)]→[監視者の表示]を実行してください。 これを実行すると、encoding.nを既に編集している人や編集状況を監視している人の一覧が表示されます。 あなたの他に編集している人がいなければ、[編集の開始]コマンドを使ってファイルを編集可能な状態にして、秀丸などのテキストエディタを使って文書の翻訳作業を行ってください。 文書を編集する際、いくつか注意事項があります。既に説明しましたが、文字コードはEUC-JPで必ず編集するように注意してください。改行コードもLF(0x0a)にするよう注意してください。他にもいくつか注意事項(例えばman page形式の編集方法など)がありますが、これらは別のプロジェクト文書「Tcl/Tkコマンド・ライブラリ関数リファレンス翻訳時の注意事項」で説明します。

5. 編集した作業ファイルをCVSに格納する

文書を日本語に翻訳できたら、CVSリポジトリにcommitしてあなたの翻訳した文書を登録してください。 WinCVSのウィンドウ上でCVSに登録したいファイルを選択し、メニューから[修正(M)]→[格納(coMmit)...]を実行します。 そうすると「格納」ウィンドウが表示されますから、「更新ログ」欄に変更内容を記入してOKボタンを押下してください。

文書を登録したら、翻訳メーリングリストに翻訳したcommitしたことをお知らせしてください。きっと、あなたの翻訳した文書に関心のある人が自分の作業マシンにそれをコピーしたり内容を確認したりするでしょう。 逆に、他の人が翻訳したことが判ったらあなたはその翻訳文書を欲しくなるでしょう。そんなときは[修正(M)]→[更新(Update)...]を使ってCVSからファイルをコピーしてください。

その他

もし、翻訳作業で解らないことがあったら、遠慮なく翻訳メーリングリストに質問を投げてみましょう。 もちろん、質問を送る前には過去ログに目を通して既出の質問かどうか確認することも忘れずに。