EPWING版Monier辞書のデーヴァナーガリー表記の問題点について (2012-05-10 00:39 by iwaihiro #63726)
EPWING for the classics 、いつもありがたく利用させていただいております。その精力的なご活動には、ただただ感嘆するばかりです。
さてこのたび、Monier Williams Sanskrit-English DictionaryのEPWING化も行われ、試作品として公開なされました。
私はサンスクリット語についてちょっとかじって投げ出した口で、何も分かっておりませんが、使用してみてちょっと気になる点がありましたので、ご報告いたします。
この方式では、EPWING規格が大文字・小文字を区別して検索しないことから、
・ 短母音・長母音を区別して検索できないこと(もっともKH方式でも 母音の長短を a A でなく a aaで表す流儀のものであれば区別は可能)
・ ṣ と s を区別して検索できないこと
などの問題はあるため異論がでるところではあります。
RE: EPWING版Monier辞書のデーヴァナーガリー表記の問題点について (2012-05-23 00:52 by iwaihiro #63956)
様々な改良がくわえられてますます充実してきたことはご同慶の至りです。
ただサンスクリットのローマ字転写で、
e, o を ē, ō にすることはお止めになられた方がよろしいかと存じます。
e, o の表記は伝統的に確立されたものであり、サンスクリットに関して ē, ō で表記したものは寡聞にして存じません(ヒンディー語の会話書で見たことはありますが)。
このEPWING辞書は、ほかならぬサンスクリットの辞書なのですから、このことは強く要望いたしておきます。