というのも、LSJやLSのおかげで、変化形からの検索ができて大変重宝しているのですが、ある単語の全変化形の情報を一覧で見ることができれば、と思うことがよくあります。そんなとき、英語(や独語)版のWiktionaryにはラテン語・ギリシア語のかなり多くの単語の記事があってそこで変化形が表になってるので、私はしばしばこれを参照しております。(書籍で言えば"501 Latin Verbs"や"All the Greek Verbs"のようなものがありますけれど、いずれも動詞だけですし、項目もさほど多くは無いので。)これがオフラインでしかもEPWINGの形式で利用できたら素晴らしいと思うのですが、お恥ずかしながら実装に関する技術が私には全くありません。
CunliffeのA Lexicon of the Homeric Dialectも自前で電子化し、今年春に1回校正読みをしました。しかし、やはりギリシャ語の基礎すらわからないともう一段の校正が出来そうになく、公開していません。
この辞書はTLGで電子化済み(http://stephanus.tlg.uci.edu/cunliffe/#eid=1&context=lsj)なのですが、再配布禁止なので自前で電子化しました。
ほかにもギリシャ語関連のEPWINGをいくつか公開していますが、どれもわけが分からないまま機械処理しただけのものです。とんでもない誤りや漏れがあるかも知れません。
LS Intermediate の件に関しては Perseus のデータのレベルの話ですし、Unabridgedなどと併用すれば何とかなることではあります。それ以外の点については、三年近くお世話になっていますが、不満を感じたことはありません。最近はiPhoneの辞書などもありますが、私から見れば大久保様のLSI/LSJに比肩するものはありません。