[groonga-dev,04100] [ANN] Groonga 6.0.7

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Kentaro Hayashi hayas****@clear*****
2016年 7月 29日 (金) 12:23:34 JST


Groonga 6.0.7をリリースしました!

  http://groonga.org/ja/blog/2016/07/29/groonga-6-0-7.html

# 変更内容

主な変更点は以下の通りです。

  * dumpコマンドの出力順が変わりました
  * object_listコマンドが追加されました
  * Ubuntu 15.10 (Wily werewolf)のサポートをやめました

細かな変更点についてはニュースをご確認下さい。

  http://groonga.org/ja/docs/news.html#release-6-0-7-2016-07-29

以下、主な変更点について紹介します。

## dumpコマンド出力順が変わりました

今回のリリースでは、dumpコマンドに非互換な変更が入りました。

従来のdumpコマンドでは、ダンプ内容はID順に出力していました。しかし、そ
れだと何度かスキーマを変更していたりすると、IDが変ってしまいます。その
ため、dumpをとる時点のデータベースに保存されている内容が同じでも、dump
した内容の出力順が異なることがありました。これは複製した複数のデータ
ベース間の差分をとるときなどに、余計な差分が発生してしまい、あまり嬉し
くありません。

そこで、従来のID順から、名前順に出力するようにしました。これは非互換な
変更ですが、利便性の向上のためそうしています。

## object_listコマンドが追加されました

今回のリリースでは、object_listコマンドを追加しました。

object_listコマンドはデータベースに含まれるオブジェクトの情報を出力し
ます。ここでいうオブジェクトとは、データベースに含まれているメタ情報の
ことです。

類似のコマンドとしてschemaコマンドがありますが、それとの違いは実際にオ
ブジェクトをオープンしないということです。そのため、schemaコマンドほど
詳細な情報を得られませんが、データベースに多数のテーブルやカラムがあっ
てもリソースを使わない"軽い"コマンドだという違いがあります。

通常はschemaコマンドで十分な情報が得られます。そのため、object_listは
障害発生時などに有用です。

これは、object_listの場合、オブジェクトのIDやファイルのパス、オブジェ
クトがオープンされているかどうかについても出力するようになっているから
です。

データベースが壊れてしまったかも?といった問題の解析が必要になったら使っ
てみてください。

## Ubuntu 15.10 (Wily werewolf)のサポートをやめました

今回のリリースから、Ubuntu 15.10のサポートをはずしました。2016年7月28
日でサポートが切れた(EOLになった)ためです。

  * http://fridge.ubuntu.com/2016/07/07/ubuntu-15-10-wily-werewolf-reaches-end-of-life-on-july-28-2016/

Ubuntu 16.04向けのパッケージはPPAにて提供しているので、まずは16.04への
移行をおすすめします。

## イベントのおしらせ

本日は以下のイベントが予定されています。

* Groongaで学ぶ全文検索 2016-07-29 https://groonga.doorkeeper.jp/events/48367
  日時: 2016-07-29(金)20:00 - 22:30
  場所: 東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー20階
        (株式会社イーライセンスシステムズ)
  概要: 予習復習なしで全文検索とGroongaについて学ぶことができるイベント
        です。ほぼ隔週で開催されています。内容は参加者にあわせてその場で
        決めるので、前の回に参加していないとついていけない、ということは
        ありません。

興味があるイベントがあればぜひご参加ください!

## 改良

  * [string_substring] 部分文字列を取得するための string_substring 関
    数を追加しました。 string_substring の構文は
    string_substring(string, from, [length]) です。[GitHub#564] [村上
    さんがパッチ提供]

  * [実験的] GRN_II_MAX_N_SEGMENTS_TINY と GRN_II_MAX_N_CHUNKS_TINY と
  いう環境変数を追加しました。これはセグメントやチャンクの最大値のデフォ
  ルト値をカスタマイズするのに使います。この機能はスカラー値を保存して
  いるカラムに対して作成したインデックスカラムに影響します。最大値を調
  整することでメモリー使用量を削減することができますが、まだ十分にテス
  トされていません。


  * [News - 5.x] Groonga 5.xのニュースを お知らせ.から分離しました。

  * [vector_slice] ベクターカラムの特定の要素を取りだすことのできる
    vector_slice 関数を追加しました。 [GitHub#582] [村上さんがパッチ提
    供]


  * PATやDATテーブルでインデックスを使った _key の範囲検索をサポートし
    ました。 [GitHub#583]

  * [object_list] デバッグ用途に object_list コマンドを追加しました。
    データベースの破損を診断するのに便利です。

  * object_list のレスポンスをチェックするスクリプトを追加しました。

  * [mruby] expression_rewriter でバルクオブジェクトからFloatの値を取
  り出せるようにしました。 [GitHub#587] [村上さんがパッチ提供]

  * [dump] ダンプ結果のテーブルの出力順をIDではなく、名前順にしました。
    これは非互換な変更ですが、これまでどおりリストアすることができます。

  * [Windows] バンドルしているmsgpackを2.0.0に更新しました。

  * [windows] groonga-suggest-create-dataset コマンドを含めるようにし
  ました。

  * [httpd] バンドルしているnginxのバージョンを1.11.3に更新しました。

  * [deb] Ubuntu 15.10 (Wily werewolf)のサポートをやめました。

## 修正

  * [examples edict] gzcat があれば、 zcat のかわりにそちらを使うよう
    にしました。[GitHub#576] [玉野さんがパッチ提供]

  * 参照値を取得する前にポインタのnullチェックを追加しました。
    [GitHub#579] [皆川さんがパッチ提供]

  * インデックスが利用可能であれば、シーケンシャルサーチをしないように
   しました。[GitHub#580]

  * [load] Time カラムの値の精度が落ちてしまう不具合を修正しました。
    [GitHub#581]

  * 複数の論理演算を実行する際、オブジェクトリテラルの実装に問題があっ
    たのを修正しました。 [GitHub#584] [村上さんがパッチ提供]

  * Float、WGS84GeoPoint、TokyoGeoPoint が指定していなくても
    GRN_OBJ_COMPRESS_ZLIB フラグつきで作成されてしまう不具合を修正しま
    した。 [GitHub#586] [村上さんが報告]

## 感謝

  * 村上さん

  * 玉野裕也さん

  * 皆川さん
--
Kentaro Hayashi <hayas****@clear*****>
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説明:       無し
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