[Linux-ha-jp] リソースグループのフェールオーバ動作について

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TakuyaOkawada t-oka****@dts*****
2011年 7月 7日 (木) 15:37:01 JST


おかわだです

以下、回答します

> 質問1
>   前述の手順を実施した場合の正しい仕様を教えて下さい。
 N+1構成において、no-quorum-policy="freeze"を設定している場合、起動しているPacemakerの数が
 クラスタ構成ノードの過半数を割った時点で、クラスタはリソースの起動をやめます。
 そのため、正しい仕様としては、mountrscも含め全てのリソースがStopped状態になります
 (crm_monの表示上はなにも見えなくなります)。

 では、今回なぜmountrscだけが、gw_05で起動した状態になったかですが、quorumの更新が
 やや遅れているように思います(ログの状態遷移を見てもlsbrscとviprscの起動処理を途中でcancelしているようですし)。
 つまりmountrscの起動処理がかかった時点では、quorumを有していると判断して動作したものの、
 その後にquorumの情報が更新され、quorumを失ったと判断し、後続の処理をやめたものと推測します。

> 質問2
>   環境設定の不備の場合は、環境設定方法を教えて下さい。
 設定は特に問題ないように見受けられます。

> 質問3
>   既知障害の場合は、回避方法を教えて下さい。
 リソースを極力起動状態と保ちたい場合、リソースを起動していないノードの
 Pacemakerから停止することをお勧めします。

> [事象2]
> 添付の設定で、全ノードのPacemakerを停止した状態で、1ノートのみ
> Pacemakerを起動すると、ノードは、Onlineとなりますが、リソース
> グループが開始されません。これは、quorumが獲得できないためだと
> 推測しています。
 その通りです。1ノード起動して、ノードがOnlineと表示されてもcrm_monに
 "partition WITHOUT quorum"と表示されている限りはquorumを獲得していないので
 リソースを起動できない状態になります。

> 質問4
>   [事象2]の手順で、リソースグループを起動する設定があれば教えて下さい。
 1ノードのPacemakerでリソースを起動したい場合、crm configure editなどを使用して
 no-quorum-policy="freeze"を"ignore"に変更してください。
 ご存知かもしれませんが、no-quorum-policyはquorumを獲得していないときのクラスタの
 動作を規定するもので、"freeze"を設定している場合、quorumを獲得するまでなにも行いません。
 そのため、"ignore"に設定を変更することで、quorumを獲得していないときでも、quorumを獲得した
 ものとみなして動作させることができます。

 ご確認ください





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