[JM:00899] Re: coreutils の info

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2013年 8月 24日 (土) 22:16:18 JST


長南です。

ご意見ありがとうございます。

松澤さんのメールより [JM:00898]
> 
> そもそも論かつ何も調査せずの提案になってしまいますが、
> プロジェクト本家(GNU)で引き取ってもらうことは難しいのでしょうか?
> 
> infoに限りませんが、開発元プロジェクトで翻訳を管理するのがあるべき
> 姿ではないかと思います。

わたしとしては、man や info の翻訳のようなその国に固有なことは、
その国の中で処理した方がよいと思っています。世界中にいくつ言語が
あるのか。そのすべてを開発元が集めて管理するのは無理ではないで
しょうか (コマンドの出すメッセージについては、gettext でそれを
やっているわけですが)。それに、もっと重要なことですが、提出された
翻訳が公開できるレベル以上になっているかどうか、外国人である開発元
には判断できないでしょう。

翻訳は、その翻訳をチェックする能力がある人が集まっているところで
発表 (提出) するべきだと思います。それで、ざっと見回したところ、
info の提出先もここがふさわしいのではないかということです。

実を言うと、2004 年に coreutils-5.2.1 の info を訳した方がいらっしゃい
ます。その方は、ご自分がなさっていることを「現在は、GNU の gnujdoc 
プロジェクトの一部になっている」とおっしゃっていますが、事実上お一人で
個人的にお訳しになったもののようですし、gnujdoc プロジェクトもあまり
活動が活発ではないようです。coreutils-5.2.1 info の翻訳を見たところ
からも、翻訳のチェックを期待できる環境とは思えません。
  http://www.geocities.jp/fut_nis/tarball/index.html
  http://www.geocities.jp/fut_nis/html/coreutils-ja/
  http://openlab.ring.gr.jp/gnujdoc/

> たとえば、aptのマニュアルはapt側で管理していますよね (認識違いなら
> すみません)。

apt 関係は Debian でやっているのではありませんか。そして、日本語翻訳の
窓口は、Debian JP Documentation メーリングリストになっているのでは
ないかと思います。確かに、Debian や Ubuntu、Gnome のような、日本に
大きなユーザグループがあるところなら、そういうところへ投稿すればよいと
思います。チェックしたり、助言したりしてくださる人が充分いらっしゃるで
しょうから。

> 開発元で翻訳を管理する場合のメリットとしては、ディストロでパッケージ化
> される場合に
> プログラム、ドキュメント原文、およびドキュメント翻訳のバージョン整合性が
> 取りやすいなど
> 利便性も大きいと思います。

それはそうですね。しかし、わたくしは、新バージョンにどうしても
付けなければならないもの以外 (つまり、GUI ソフトの日本語ヘルプ
などを抜かして)、ドキュメントの原文と翻訳に時差ができるのは仕方が
ないことだと思っています。原文がなければ、翻訳はできませんから。

-- 
長南洋一




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