[JM:00963] Re: coreutils.info のチェック (第 15 - 26 章)

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2013年 11月 8日 (金) 22:30:07 JST


長南です。

ご教示ありがとうございます。

さとうさんのメールより [JM:00961]
>
> さとうふみやす @ OSSTech です。
> info は既定のビューワーのキーバインドを覚えるのが億劫なので、
> ほとんど見ないんだよなぁ。

そうでしょうね。わたしも、この翻訳をするまで、Mew と大体同じような
感じで使えるということぐらいしか知りませんでした (要するに、space で
先に進み、backspace で戻る)。それで、用が足りていました。
さすがにこの翻訳を始めてから、l (元のページに戻る)、u (一つ上の
レベルに移動)、t (トップノードに移動)、m Menu-item (メニューの
項目に飛ぶ)、g Node-name (指定したノードに飛ぶ) なども憶えましたけれど。

> ところで、JM では「ユーザー」でなく「ユーザ」なのでしょうか(長音省略)。
> 個人的には長音省略は不自然だし、世の中の流れ的にも省略しないほうを推奨。

これは、どちらの表記にも一理あると思います。
JM でも、一度議論しておいた方がよいのかもしれません。あるいは、
便利な方、使いやすい方にそのうち落ち着くでしょうから、それまで
静観していた方が利口かもしれません。どちらにせよ、議論するなら、
独立したスレッドでやった方がよいと思います。

>> 16.3 `test'
>>      `-O FILE'
>>         True if FILE exists and is owned by the current effective user ID.
> 
>>   そんなわけで、今のところは、次のような訳にしています。
>> 
>>        FILE が存在し、その所有者がコマンド実行者の実効ユーザ ID と
>>        同じならば、真。
> 
> +1

>>   「コマンド」を抜かして「実行者の」だけもで通じるでしょうか。
> 
> +0.5
> 
>>   「test コマンド実行者の」とまで言った方がよいでしょうか。
> 
> +0.5

「コマンド」を省略するか、残すなら「test コマンドの実行者」とまで
言ってしまった方が、少しよいということですか。もう一度読み直すときに
考えてみます。

>>   test コマンドに set-user-ID bit や set-group-ID bit が付いている
>>   場合まで考えると (そんなことは、まずないでしょうが)、「実行者の」
>>   と言うより「プロセスの」と言った方がよいように思えますし、難しい
>>   ところです。
> 
> setuid/gid して使うことは可能でしょうが想定はしていないでしょうから、
> 気にすることはないと思います。

そうですね。普通の読者にピンとこないかもしれない「プロセス」を使うことも
ありませんね。

>> 26.2 `seq'
>> 
>>   次の文の "a 64-bit fractions" の fractions は「浮動小数点数」と訳して
>>   よいでしょうか。outlandish にもっとぴったりした訳語はないでしょうか。
> 
> fraction は「小数部」とか、浮動小数点なら「仮数部」ですね。
> x86 (IA32) の FPU の拡張倍精度が仮数部 64 bit ですね。

64 の CPU も x86 だというのは知りませんでした。そういえば、Vine では
64bit 版パッケージの拡張子に x86_64.rpm と付けるんでしたっけ。

原文が言っているのは、seq は数値に long double の浮動小数点数を使って
いるけれど、x86 の FPU が 80bit の拡張倍精度として計算するので、
仮数部が 64bit になる、ということなんですか。

とにかく、「仮数部」と訳しておけば、よさそうですね。fraction には
「仮数部」という意味があるのを知らなかったので、助かりました。

>>   しかし、このコマンドは、わたしのところでは 1.0000000000000000008 
>>   ではなく、1.0000000000000000006 をスキップします。原文には x86 と
>>   書いてありますし (x86 というのは 32 ビットまでの CPU のことですね)、
>>   うちのパソコンは古いとは言え Athlon 64 ですから、そのせいでしょうか。
>>   皆さんのところでは、どうなりますか。32 ビットの CPU で最近の
>>   coreutils を試すことができる方がいらっしゃると、よいのですが。
> 
> 手元の Intel Xeon X3430, Core i7-2620M 上の Linux
> (x86, amd64) でも同じ結果です。
> 
> ちなみに seq(1) は long double で数値を扱っていますが、
> `gcc -m96bit-long-double seq-in-long-double.c` でも
> `gcc m128bit-long-double seq-in-long-double.c` でも結果は
> 変わりませんね。

原文の著者が書き間違えたんでしょうか。それも考えにくいし、やっぱり、
32bit マシンと 64bit マシンの違いなんでしょうか。

「当方では 1.0000000000000000006 をスキップする」旨の訳注を付けて
すますことにします。

-- 
長南洋一




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