[JM:01118] coreutils の info に少し手を入れました

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長南洋一 cyoic****@maple*****
2015年 7月 8日 (水) 22:08:19 JST


長南です。

ふと気がついたのですが、coreutils の info を Web で見ると、numfmt の
章構成がすこしおかしくなっています。サブセクションへのメニューが存在
しません。texinfo の原文に不備があるのが原因ですが、このままでは
numfmt の説明に続きがあることが分かりにくいので、サブセクションの
メニューが表示されるように書き変えました。

ついでに、文章の細かい変更もいくつかしました。ほとんどが言い回しの
変更ですので、内容のチェックは省略させていただきます。

ところで、coreutils の info は、やはり info の形式で JM で配布すべき
ではないかと、今では思っています。理由をいくつか挙げると、

・ 「Appendix A 翻訳について」にも書きましたが、coreutils の現在の 
   man page は、--help で表示されるものとほぼ同文であり、従来の
   詳しい man page の内容を引き継いだのは、info マニュアルの方です。

・ 説明の簡単な man page と詳細な info で補い合っています。どんな
   オプションがあるかざっと知りたいときは man に当たり、そのオプション
   について詳しく知りたいときは info を読めばよいわけです。

・ Google で「coreutils コマンド名」を検索すると、日本語 info 
   マニュアルがかなり上位に来ます。利用者がかなりあるということでは
   ないでしょうか。

・ そうだとしたら、マニュアルは、何と言っても、手元のあった方が
   便利です。

・ html で見る info では、"cat [OPTION] [FILE]..." といった書式や
   用例がかなり見にくくなっています。html 版は書式や用例の文字が
   小さいし、info ファイルでは他とはっきり区別するために大文字に
   なっている箇所が、html 版では小文字になってしまっています。

・ info コマンドや Emacs の info リーダーも、使ってみると、それほど
   悪いものではありません (これには、反対意見もあるでしょうが)。
   たとえば、キーボードからすべての操作ができますし、ls の説明から 
   sort の説明に直接飛ぶこともできます。info マニュアルとして書かれた
   ものは、info コマンドや info リーダーで読んだ方が、やはり楽なのかも
   しれません。

・ info (それに texi) ファイルがユーザの手元にあれば、翻訳を引き継いて、
   更新・改訂・改訳をしてくださる方が出てくるかもしれません。

配布のやり方としては、man page をすべて収録した全体のアーカイブ  
(man-pages-ja-xxxxxxxx.tar.gz) には含めず、パッケージ別アーカイブ
の一つにすればよいと思います。

一応コミット権を取得していますから、自分でやればよいのかもしれませんが、
Makefile を書き変えるという方法を取るのでしょう。私は make を
使った経験がほとんどないので、他の部分に迷惑をかけないように
書き変えられるかどうか、自信がありません。それでも、そのうち 
Makefile を一つ一つ読んで、動作を追ってみようとは思っていますが。

-- 
長南洋一




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