[PeerCast-Admin @ jp:326] [User's Notebook]

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peerc****@lists***** peerc****@lists*****
2003年 5月 30日 (金) 00:32:35 JST


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MODE = Modify
REMOTE_ADDR = 61.127.79.43
REMOTE_HOST = 
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OpenYourPort
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PeerCast使用時におけるポート開放の必要性



*Open Your Port!!

 PeerCastで効率的な配信を行うためには、
PeerCastネットワークに参加している人の多くが
受信と同時に配信にも参加する必要があります。 
よって次のような設定を必ず行ってください。 

 ''PeerCast が使っているポート番号 (初期設定でTCP:7144番) に対して外部からの接続を可能にしてください。''

 この設定をすることによって、
あなたのサーバントはあなたが受信しているストリームを
他の方へリレーする事ができるようになります。

 なお、諸事情でTCP:7144番を開けることができない方は、
別のポート番号でも構いません。

 しかし、初期設定がTCP:7144番であることから、
できるだけこのポート番号で開けるようにしてください
〜他の方はTCP:7144番を開けていないかもしれないからです。



*ポート設定

 WindowsXP等を用いられている方は、
ネットワーク関連の設定を変更できる権限を持ったユーザアカウントで
ログインするようにして下さい。
権限がない場合、設定項目が表示されない場合があります。

 なお、*nix系OSをお使いの方は、ご自身で調べられることをお勧めします。*nix系
OSを管理する能力は、ユーザにとって必須と思われます。
もしできないのであれば、他のOSを用いた方が良いと思います。*nix系
OSを管理できずに放置しておくことは非常に危険だからです。


**PCから直接接続されている方の場合

 ADSLモデムから直接接続したり、ダイアルアップなど、
ルータやファイアウォールサーバ、プロクシサーバを経由していない場合です。

 パーソナルファイアウォールや一部のウイルスチェッカー、
WindowsXPの簡易FireWall機能を使用されている場合には、
それらの設定でTCP:7144番が制限されないように設定してください。
詳しい設定方法は、それぞれのヘルプを参照してください。
あまりに多岐に渡るために、ここでは個別の説明を書くことは困難です。

 参考として、ファイル共有ツールである
[[WinnyのFAQ http://www.nan.sakura.ne.jp/winny/faq/007.htm]]
([[WinnyTips http://www.nan.sakura.ne.jp/winny/]])を参照してください。
ポート番号を読み替えるだけで、殆ど同じ設定を用いることができます。


**ルータを使用されている方の場合

 ADSLのブロードバンドアクセスルータ、
ISDN等のダイアルアップルータ等を利用されているか、
プロクシサーバ等を経由してLANを用いている場合です。

 この場合、通常はPeerCastを動作しているマシンにはLAN内でのみ通じる
プライベートIPアドレスが割り与えられるため、
そのままでは外部からのリレーリクエストに応えることができません。

 TCP:7144番への'''外部からの接続'''を転送するように設定してください。
設定方法は使用している機器のヘルプや
(LANの場合)ネットワーク管理者へ相談してください。

 この設定もまた、それぞれの環境によって設定方法が異なりますので、
この場での説明は省かせてもらいます。

 参考として、ファイル共有ツールである
[[ルータ別の解説 http://www.nan.sakura.ne.jp/winny/use/router2.htm]]
([[WinnyTips http://www.nan.sakura.ne.jp/winny/]])を参照してください。
ポート番号を読み替えるだけで、殆ど同じ設定を用いることができます。


**グローバルIPアドレスが割り当てられていない場合

 一部のCATV経由の接続などで起こります。
これはISPのセキュリティ上の問題などによるものであり、
通常、解決するにはISPのサポートセンタへ問い合わせるしか方法がありません。

 グローバルIPアドレスが割り当てられているかは、
PeerCastを起動してからしばらく(数分)待って、
[[Webインターフェース WebInterface]]を開いて
ブラウザのタイトルの''''PeerCast on *.*.*.*:[ポート番号]''''の
"*"の部分を確認することで確認することができます。

 もしその部分が以下の範囲であった場合、
あなたの環境にはグローバルIPが割り当てられていないか
「インターネット」へ接続されていないことになります。

- 127.0.0.1
- 10.0.0.0〜10.255.255.255
- 172.16.0.0〜172.31.255.255
- 192.168.0.0〜192.168.255.255



*ポートを開ける必要性

 外部からの接続を許可しなくても、PeerCastを用いて受信することができます。
グローバルIPアドレスを割り当てられていない方々が実際その状況にあります。

 しかし、グローバルIPアドレスを割り当てられていて、
かつTCP:7144番を開けることができる環境であれば、ぜひ開けてください。
これは、PeerCastネットワークがどのようにして成り立っているかに関係しています。


**P2Pリレーネットワーク

 PeerCastは、P2Pリレーネットワークを構築する事によって、
チャンネル情報及びストリームをやりとりしています。

- P2P〜Peer-to-Peerとは、1:1で直接やりとりする事を意味します。
-- また、''お互いが平等で同じ仕事をする''ことも意味しています。
-- 一部のファイル交換ツールはこれによって成り立っています。
-- また、他の場面でも1:1のやりとりというのは比較的よく発生することです。
-- 1:1で直接やりとりするために、お互いにIPアドレスとポートを知っていることと、そのポートが開いていることが必要になります。
- P2Pリレーとは、P2Pでデータを交換しつつ、さらに別の何かへデータを渡す〜リレーすることです。こうすることによって、「うわさ話」のようにデータは広まっていきます。
-- PeerCastはP2Pリレーによるネットワークによって成り立っています。


**なぜポートを開けなければならないのか

 PeerCastはP2Pリレーネットワークによって成り立っています。
そして、そのネットワーク上では様々なチャンネル情報やストリームが行き来しています。
また、そのネットワークに接続するだけで、
簡単に多くの方に自分の放送を伝えることができます。

 これは、PeerCastのネットワークに接続している多くの人たちが
グローバルIPアドレスを持っていて、さらに外部からの接続を許可しているからです。

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 さて、このPeerCastネットワークの途中に
外部からの接続を許可していない方が入り込んだとしましょう。

 その方は、ポートを開けてさえいれば、PeerCastネットワークに流れる情報、
つまりチャンネル情報やストリームを受信することができます。
''しかし、他の方へリレーすることができません。''

 その方が、ある放送をしているサーバントのすぐ近くで接続してしまったとします。
この時、その方は他の方の「リレーを下さい」という要求に応えることができません。
つまり、「うわさ話」がそこで途切れてしまうわけです。

 この状態が「放送者」の近くで起きれば起きるほど、
他の方は接続しにくくなります。

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 繰り返しますが、PeerCastはP2Pリレーネットワークによって成り立っています。
これは、ユーザ全て(もしくは大半)が外部からの接続を許可していることを前提にした、
ある種性善説の質を持つネットワークです。

 そこに外部からの接続ができないサーバントが入り込むのは、
リレーが伝わりにくくなるか、最悪途切れてしまう原因になってしまいます。
''あなたは受信できますが、その代わりに他の方が受信できなくなります。''

 PeerCastは、より良い受信ができるように、途中で接続先を切り替えたりします。
しかし、その自動切り替えの先が外部接続を許可していない場合…
その受信者は訳の分からないまま受信が途切れてしまうことになります。

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 皆さんがPeerCastでストリームを受信できるのは、
誰かがポートを開けて、外部からの接続を許可しているからです。

 PeerCastは'''P2P'''リレーネットワークで成り立っています。
できるだけお互いに同じ事を平等にするのは''当たり前''のことであり、
それを''意図的に''しないのであれば、あなたにはPeerCastを使う資格はありません。

 「知識不足」は理由にはなりません。
PeerCastネットワークにきちんと接続している人たちは、
元の知識の有無に関わらず、現実にポートを開け外部からの接続を許可しているのです。
わからないことがあるのなら、わかる人に質問しましょう。

 もし、どうしても''意図的に''ポートを開けたくないのであれば、
PeerCast以外のストリーミングツールを使うことをお勧めします。
同じような考えの方々がきっと居るはずです。

 念のために補足しますが、
CATV経由などでプライベートIPアドレスしかもらえない場合など、
'''意図的ではない'''場合には気にすることはありません。
それは仕方のないことですし、
そういう人たちをカバーするためにもポートを開けているのです。


*謝辞

 [[stsoundworks http://stsoundworks.tripod.com/]]さんの
[[PeerCast使用時におけるポート開放の必要性 http://stsoundworks.tripod.com/openport.html]]
ページからかなりの引用をしています。

 まとめられたyks氏に感謝します。

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- 2003/05/29([[ano]])
- 質問などは[[こちら QA]]へどうぞ。

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