Hiroyuki Komatsu
komat****@taiya*****
2004年 1月 10日 (土) 21:11:52 JST
小松です。 PRIME 0.6.6 (安定版) と 0.7.3 (開発版) をリリースしました。 http://prime.sourceforge.jp/src/prime-0.6.6.tar.gz http://prime.sourceforge.jp/src/prime-0.7.3.tar.gz 0.6.6 での変更点 ・uim との親和性の向上 0.7.3 での変更点は ・uim との親和性の向上 ・連文節変換の精度向上 ・学習辞書の大きなバグfix ・環境設定の動的変更 です。0.7.2 を使っている方は 0.7.3 にする価値はあるかも。 ■uim との親和性の向上 uim でかな入力や T-Code 入力を行うために、PRIME 側で必要な処置を 行いました。uim 側でも対応していただく必要があるため、まだかな入力は できません (prime-el では可能です)。また、suikyo もバージョン 1.3.0 以上にする必要があります。 参考: http://lists.sourceforge.jp/mailman/archives/anthy-dev/2004-January/000341.html http://lists.sourceforge.jp/mailman/archives/anthy-dev/2004-January/000353.html http://lists.sourceforge.jp/mailman/archives/prime-dev/2004-January/000069.html その他 uim での入力の場合、変換第1候補がプリエディット同じひらがなに なってしまう問題がありました。これを修正しました。 参考: http://lists.sourceforge.jp/mailman/archives/anthy-dev/2004-January/000374.html ■連文節変換の精度向上 「すごくかわいい」や「寒くなかった」をきちんと処理するようになりました。 他にもいろいろといじりました。しかし、まだまだ実験段階レベルです。 # 連文節変換は機能そのものよりも、UI とプロトコルが悩ましいです。 ■学習辞書の大きなバグfix これまでは、「走る」を入力しても語幹の「走」のみが学習されていました。 「走る」も学習するようにしました。0.6.x では元々この問題はないはずです。 ■環境設定の動的変更 HUP シグナルを送ると、学習辞書の再読み込みと、suikyo の再設定を 行います。 prime-refresh コマンドを実行すれば、現在実行中の prime プロセス すべてに HUP シグナルを送信します。 0.6.6, 0.7.3 以前の prime は 落ちてしまいますので注意してください。 また prime-userdict-update を実行すると、自動的に現在実行中の prime プロセスでも学習辞書の更新が反映されるようになりました。 ・例: PRIME 0.7.3 + prime-el でローマ字入力をかな入力に変更する ~/.prime/Custom_prime.rb を以下のように編集する PRIME_ENV['suikyo_tables'] = ["kana"] その後 prime-refresh コマンドを実行すると、現在の Emacs クライアントが そのままかな入力に変わります。T-Code の場合は "kana" を "tcode" に 変えてください。 prime-el での かな入力では "\C-u" で数字による選択機能を消さないと、 現実的ではないと思います。 ■おまけ 今度の PRIME は謝ります。 | ~% LANG="ja_JP.eucJP" prime | ERROR: | Ruby ライブラリの 'suikyo/suikyo' をロードできませんでした。 | おそらく suikyo パッケージをインストールする必要があります。 | <http://taiyaki.org/suikyo/> | お手数をおかけしてすみません。 -- 小松弘幸 ----------------------- http://taiyaki.org/