[prime-dev: 210] Re: PRIME 0.7.6 RC3 and prime-el 1.3.1 RC3

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Hiroyuki Komatsu komat****@taiya*****
2004年 1月 29日 (木) 08:07:14 JST


PRIME の 0.7.6 RC3 と prime-el の 1.3.1 RC3 を出しました。

<http://prime.sourceforge.jp/src/prime-0.7.6-rc3.tar.gz>
<http://prime.sourceforge.jp/src/prime-el-1.3.1-rc3.tar.gz>

PRIME 0.7.6 RC2 からの変更点
・オプション --typing-method の追加
・lookup_direct の挙動変更
・T-Code やかな入力で "2." などが変換されないバグの修正
・T-Code で大文字を入力した場合は、そのまま変換しないように変更
・style_auto_space の機能をちょっと改善

prime-el 1.3.1 RC2 からの変更点
・FSF Emacs でも [BackSpace] キーが効くように修正
・マスクされた未確定文字は入力しないように変更


■オプション --typing-method の追加
オプション --typing-method または、環境変数 PRIME_TYPING_METHOD で
一時的に入力方式を変更することが可能です。

  % PRIME_USER_DIR=/tmp/.prime PRIME_TYPING_METHOD=tcode xemacs

僕のためのデバッグ用機能です。


■lookup_direct の挙動変更

  def lookup_direct (string)
    #     results_prefix    = lookup_prefix(string)
    results_expansion = lookup_expansion(string)
    results_mixed     = lookup_mixed(string)
    results_japanese  = lookup_japanese(string)
    results_overall   = lookup_overall(string)

    results = PrimeWordList::merge_with_label(@context,
                                              # results_prefix[0, 3],
                                              results_expansion,
                                              results_mixed,
                                              results_japanese,
                                              results_overall)
    return results
  end

としました。 lookup_tcode を用意して、あきらさんに自由にいじって
もらった方がいいかな?


■T-Code やかな入力で "2." などが変換されないバグの修正

At Thu, 29 Jan 2004 01:07:18 +0900,
akira yamada wrote:
> 数字からはじまるストロークの文字の扱いにちょっと問題があるようです。
> たとえば「沼」は「2.」とタイプしますが、この時
> 
>   [2.]
>   (沼)(沼田)(…
> 
> のような表示になります。

この問題の修正です。


■T-Code で大文字を入力した場合は、そのまま変換しないように変更

At Thu, 29 Jan 2004 02:37:12 +0900,
akira yamada wrote:
> prime-elではなくprimeサーバのほうの話になるのかもしれませんが、
> Emacs用のメジャーナT-Codeドライバであるtc2には
> 次のような補助的な機能があります。
> 
>   * 二文字目をスペースにすると、
>     一文字目にタイプした文字がそのまま入力される
>     例: 「x kd」→「xの」
>   * 英大文字をタイプすると、そのまま入力される。
>     例: 「Akd」→「Aの」

後者は簡単なので AdHoc ですが対応しました。ただし、「aBcD」のように
2ストローク目が大文字の場合は、小文字とみなされています。この仕様だと
まずいですか?


前者ですが、スペースには変換コマンドが割り当てられているため、
ユーザインタフェース的にどうしようかと思案しています。

入力「x」に対して、予測の第1候補を「x」とすれば、実質的には「x 」
で「x」の入力が可能です。ただし、その場合、入力文字が見えてしまうので
T-Coder としてはうれしくないかもしれません。

「スペースの入力」と「候補の選択」をどのように切り分けましょうか。


■style_auto_space の機能をちょっと改善
句読点や開き括弧の次の英数字にはスペースを追加しないようにしました。

これまで: "、 abc"
これから: "、abc"

これはデフォルトでは OFF の機能です。



■FSF Emacs でも [BackSpace] キーが効くように修正

At Thu, 29 Jan 2004 02:37:12 +0900,
akira yamada wrote:
> prime-elの入力中にbackspaceキーを押すと
> メッセージが表示されますが、
> delete-backward-charと同じ動作にすることを
> 検討していただけないでしょうか。

これも FSF Emacs の方が問題だと信じていますが、対応しました。


■マスクされた未確定文字は入力しないように変更

At Wed, 28 Jan 2004 18:37:31 +0900,
akira yamada wrote:
> > > 「わ(ys)た(ks)し(js)」とタイプしていて
> > > 「し」の途中、jをタイプした後に
> > > enterを押してしまうと「わた*」が入力されてしまいます。
> >
> > どういった挙動にするのが都合がいいですか?
> > 「わた」の確定?
> 
> 多分「*」が残っても、入力したキーが残っても、
> どっちも役に立たないでしょうから、
> 今のところ「わた」でいいような気がしています。

これへの対応です。



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                                                            小松弘幸
                                                -----------------------
                                                   http://taiyaki.org/

メモ: 0.7.6 までにやろうと思っていること

・prime-el で単語登録がうまくいかないバグの修正
・下位互換性の向上
    - suikyo のバージョンチェック
    - prime-el からの PRIME のバージョンチェック
・句読点を設定可能に
・「わた*」(確定) → 「わた」 のサーバ側での対応






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