Takuro Ashie
ashie****@homa*****
2005年 6月 27日 (月) 15:22:03 JST
足永です。 私の感覚では、今までのOSS日本語入力環境で不足していて、かつかろうじて 自分で何とかできそうなのは以下の点だと考えています。 1. 設定用GUI / 各種設定項目の充実 12 主な商用IM (ATOKやMicrosoft IME) との操作感の相違 3. 補助的入力手段 (記号入力 / 部首入力 / 手書き入力) 4. 辞書の改善/充実 (プライオリティは番号順) これを踏まえ、scim-anthyの開発を始めたとき、大まかに以下のような予定を 考えていました (実際のところは uim と SCIMで何をどう使い分けるのかで散々 悩みましたが)。 第1フェーズ (最初の1ヶ月程度) * 取り合えず他のOSS日本語入力システム並にストレス無く日本語を入力できること 第2フェーズ (〜2005-10) * ATOKやMicorosoft IMEユーザが操作性やUI回りにストレスを感じない程度に カスタマイズ項目や設定用UIが充実していること * 極力ATOKやMicrosoft IMEに似た挙動にできること 第3フェーズ (〜2006-01) * 補助的入力手段 (記号入力、部首入力等) の充実 第4フェーズ (〜2006-04) * 最終調整 * (可能ならば)再利用性の高いクラスの共有ライブラリ化 第1フェーズは既に完了しています。 第2フェーズに関しては * SKIMサポート * プリエディット文字色の設定 * 候補ウィンドウまわりの設定 * スタイルの保存/読み込み * かな入力の設定 * ローマ字テーブルの複数テーブルの組み合わせ 辺りができれば、(完成ではないけれど)一区切りかな、と思っています。今の ところ7/29リリース予定の 0.6.0 で上記全てを実装することを目指しています が、今までのペースからしても無理なような気はしています。7/29を目指すつも りでやれば、恐らく予定どおり10月までには終わるのではないかと思っています(ぉ 第3フェーズについては、実のところあまりよく考えていません。 仕様や、scim-anthyに含めるべきか外部でやるべきかも含めて、これから考える というところでしょうか。種は去年の段階で色々撒かれているので、それをいか に育ててまとめあげるのかが今年の課題です。 第4フェーズが終了したら、とりあえず 1.0.0 です。 あまり長期間ずるずると日本語入力に関わるつもりはないので、scim-prime、 scim-cannaも含めて、2006年4月で一区切りつけて、集中的に開発するのはここ で終了したいと考えています。 以降はバグフィックス等のメンテナンスや、思い付きで新しい機能を入れてみる という程度の作業になると思います。 現在は第2フェーズから第3フェーズに移行しつつある段階で、scim-tomoeの実装 や、全体の構想/下調べなどを始めようかぁという辺りにいます。 ちなみに辞書に関しては、地道な作業が必要でしょうし、また、微妙なタイミン グに来てはいるものの、どちらかと言えばまだボトルネックはフロントエンドに あると思っているので、第4 フェーズ終了後に細々とやっていくのかなぁ、とい う感覚でいます。 ここで触れてない事が何点かありますが、それについてはまた別のメールで。