[Sie-developers] IE9 対応のための作業について

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SIEについて情報交換するための SIEについて情報交換するための
2010年 10月 26日 (火) 06:39:49 JST


revulo です。

IE9 Beta 1 で SIE の動作確認をしてみました。
その報告と、IE9 対応のために何をすべきかという話を少し書いてみます。

初めに書いておきますと、現時点でも sie.js は IE9 に対応できているようです。
IE9 では実行する必要のないコードが、一部含まれているかもしれませんが、
SIE 0.60 でも SIE 0.61 でも、表示自体は問題なくできています。

ただ、ドキュメントやサンプルに、IE9 に対応できていない部分がありますので、
そういった「使い方」の部分を整備することが必要だと思います。

まず、知っておいて頂きたいのは、IE9 は SVG に対応しているのですが、
IE9 であっても、ドキュメントモードが IE9 標準モード以外になっていると、
IE9 の多くの機能が無効になり、SVG を描画することができません。
例えば、http://sie.sourceforge.jp/usage.html に載っていた例ですが、

<html xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml">
<head>
<title>SIE</title>
<script defer="defer" type="text/javascript" src="sie.js"></script>
</head>
<body>
<h1>SIE - プラグインなしでIEにSVGを表示する方法</h1>

<h2>デモ(zeimusu_sakura_.svg)</h2>
<object data="zeimusu_sakura_.svg" type="image/svg+xml" width="180"
height="200"></object>
</body>
</html>

このデモを IE9 で見た場合、ドキュメントモードは Quirks モードになります。
そのため、IE9 に実装されている SVG の機能は無効となってしまいます。
ただし、sie.js を読み込んでいるので、一応 VML を用いて描画はされます。

そこで、次のような DOCTYPE 宣言を先頭に追加してみます。

<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
......

または、もっと単純に次のようにしても良いです。
この場合は、HTML5 の文書として扱われることになります。

<!DOCTYPE html>
......

このようにすると、ドキュメントモードが IE9 標準モードになりますので、
今度は IE9 の機能を用いて SVG が描画されるようになります。

ということで、とりあえず Web ページの説明や Test Suite の HTML に、
DOCTYPE 宣言を追加するという作業は、どこかの時点でする方が良いでしょう。
Test Suite については、私が作り直すのが手っ取り早いと思いますので、
こういう DOCTYPE にしよう、というのを決めていただければ、私がやります。

なお、Sieb などの周辺ツールの動作確認は、まだ行っていませんが、
それは、配布ファイルにツールが同梱されるようになってから行うつもりです。




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