[tDiary-users-talk] ドキュメントのライセンス

Back to archive index

YOSHIDA Yuco yoshi****@yuco*****
2003年 3月 14日 (金) 02:51:02 JST


yucoです。
むとうさんのメールを読んで、ちょっと頭が整理されてきました。

結論からいうと以下のようなものを提案します。

1)自分だけがいじりたい→自分のサイトに置く
2)限られたメンバーにだけ訂正を許したい→凍結機能を使う。(著作者や訂正箇所の明記についてある程度ルールを設定)
3)だれがいじってもよい→現行のまま(なんでも自由。加筆者には著作権?複製権?なんだか忘れましたがそういうのを放棄してもらう)
これから説明します。

   > > 逆に、著作権などの権利を主張したい、いじられたくない(いじるときにも一定のルールを守らせたい)文章は
   > > パスワードのないwikiページにおくのは不向きではないかと思っています。
   > 
   > もしかして、ツールとしてのWalWikiがそのようなアクセス権の指定が
   > できないから、前述のような規定をしても意味がないとおっしゃってますか?
   > 
   > で、あれば、例えば、WalWikiを2つのディレクトリに配置し、片方を
   > 認証が必要なWikiにしておき、そちらに書きたい人はこちらのリーダーの
   > 方にパスワードを聞いて書くという風に完全に分けてしまっても良いかもしれませんね。

このような場合、ディレクトリを分ける必要はなく、walwikiの凍結機能を使えばよいと思います。
凍結機能とは、wikiページの「編集(管理者用)」から編集して、決められたパスワードを入力すると、
以後それを入力しないと変更が出来なくなる仕組みです。
パスワードは誰かにメールなどで聞く必要があります。

これは、一部以前のきたさんの所にあったパスワードつきのwikiに戻ることになります。
そのパスワード付きwikiを誰でもいじれるようにしたら?といったのは私ですが、
sf.jpに設置して誰でもいじれるようになって以後、署名やページそのものを消されるなどの
トラブルはあったものの、トータルで見れば情報量は増えました。
これは自由度を上げたことによる成果だといっていいと思います。

ですので、むやみに(作成者の趣味だけで)やたら凍結状態にしてしまうと、
前の状態と変わらなくなってしまいます。
必要最低限の場合、たとえば転載する場合の原著作者の意向とか、
そういう場合に限った方がいいと思います。

   > よそから転載する際に、転載元(書いた人)に対し、
   > 「あとは転載だろうが雑誌掲載だろうが、あなたには勝手に自由にやらしてもらうよ」
   > ということを伝えた上で了承してもらえば問題ないと思います。
   > その辺をきちんと伝えられないとあらぬ誤解が生まれる余地があるような気がします。

また、転載もできるだけ↑こういう形でお願いした方がいいと思います。

   > > 厳しいというのはたとえばこんな所です。
   > > 「署名のある文書・画像に於ては、署名者は原著作者として尊重されます。文書に原著作者以外が改訂を加える場合には、改訂箇所を明示するとともに、何らかの方法で原著作者以外の手による改訂であると明らかにして下さい。」
   > > 
   > > いままでパスワードを設けないなど、基本的にいじりたい人の敷居を下げる方向に
   > > 動いてきたと思いますが、この決まりに従って改訂箇所を明示するのは、その改訂方法によってはかなり大変なことです。
   > 
   > どの辺が厳しいのですか?もう少し具体的に知りたいです。
   > 上記は署名のある文書・画像に限定している話であり、そのような
   > 文書以外は自由にやっても良いと取れますが。
   > #書き方が難しいだけ?

http://www.yuco.net/?tDiary%2F%A5%A4%A5%F3%A5%B9%A5%C8%A1%BC%A5%EB
たとえば、これはインストール関連の、今はtdiary-users wiki内にある
いくつもの文書を統合しています。そのうちのいくつかには署名もあります。

このページは私のサイト内にあるより、よりたくさんの人の目に触れ、
改善される機会があるtdiary-usersにあるほうが良いと思うので、以前から移そうと思っています。
しかしこのルールに従って、統合した元の文書をみつけて、ひとつひとつに署名が
あるかどうかを確認して、署名があるものについては書き換えた部分を確認して…
となると正直、作業量を考えるとぞっとします。

これは私ひとりで作ったものではなく、たくさんの人が加筆してくれました。
しかしもし、「このもとの文書には著作権があるので、文章を変更した人は署名と改訂箇所を明示してください」
と宣言していた場合、今と同じくらいの加筆がよせられていたかどうか分かりません。
ボランティアベースでものごとを行っていると、特に、作業が大変になるということは
それだけで足かせになり「面倒ならやめよう」という心理が働くのではないかと心配しています。
こういった何ページもの文書を統合し、著作権が複雑になってしまうものを作りづらくなります。

それも、原著作者がそのように主張しているものなら仕方ないですが、今までに署名を入れた人は
そこまでして「原著作者としての尊重」を認められるべきだと思っていたのかどうかわかりません。

  >つまり、ツールに振り回されるのではなく、まず、自分たちが何をどういう風にしたいのか
  >というのを整理すべきだと思います。

文章の途中だけを匿名で自由に訂正できるwikiというツールは、
もともと、厳密な著作権管理には不向きだと考えています。
パスワード制にして、ルールを熟知した数人だけで使うなら別ですが。

私は、パスワード抜きのwikiを使おうと最初に提案したのは、
文書の書き込み・書き換えをもっと自由にしたいという考え方の提案も込みだと漠然と考えていました。
しかし、確かに今まできちんと分けて考えていなかったので、
単にあるツールを使おうという提案だったと取られていても仕方ない面もあります。

要するに、ルールを作る以上は守らせないと意味がないし、
不特定多数に公開された空間では、それは無理なのではないかと思っています。
なので、ルールを理解している人の閉じた空間が必要になります。
しかし、閉じた空間のデメリットもあります。
だから、どうしてもルールがほしい人のための空間を作って、
あとは自由にしたほうがいいのではないかというのが私の提案です。

以下補足。

   > > (そういう意味では、以前、英訳とセットになった日本語の文章に対して、
   > >  「日本語ときっちり対応した英訳をしろ。さもなければ日本語をいじるな」
   > >  という指示をした人がいたのもなんだかなーと思いました。)
   > 
   > すみません。今までの文章の流れと上記の意味のつながりがわかりませんでした。
   > 別にそういう方針であればそれに従うことはやぶさかではありませんが。

このMLに参加しているような良心的な人は従うかもしれませんが、
ネット上にだれでもいじれる状態になっているのに、「こういうお願いをしたからいじられて
いないはずだ」という風に決めてしまって扱うのは危険です。
気づかれないうちに誰かが一部だけ書き換えているかもしれません。
しかも、そのページ自身にはそのようなルールは書かれておらず、
「相談所」で関連の質問が出てきた時にその場ではじめてそういう指示を書き始めた人がいたわけです。
(つまり、該当ページだけを見ていてはそのような決まりがあることさえ分からない)

#これについて1から説明するにはエネルギーが切れてきたので、
#「相談所」なども参照してください。


---
吉田有子
http://www.yuco.net/
yoshi****@yuco*****




tDiary-users-talk メーリングリストの案内
Back to archive index