Kentaro Takeda
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2007年 10月 31日 (水) 12:53:41 JST
みなさんごきげんよう、武田です。 TOMOYO Linux 2.x系統の最新版であるバージョン2.1を、 11月上旬にリリース予定です。2.x系統はLinux標準の セキュリティフレームワークであるLSMに準拠した TOMOYO Linuxです。 2.1は2007年6月にリリースした2.0の機能拡張版で、 Linux Kernel Mailing Listの第3回投稿をベースに開発を行っています。 2.0ではファイルに対するアクセス制御機能のみを搭載していましたが、 2.1ではネットワークやマウント操作なども制御できるようになります。 アクセス制御機能以外の面では、ログ機能が強化されています。 2.0ではログの出力をON/OFFできませんでしたが、 2.1では許可ログ、拒否ログ単位でON/OFFが可能になります。 また、ログの出力機構は、Linux標準のauditサブシステムと、 1.x系と同じようなファイルシステム経由という2つの種類を カーネルコンパイル時に選択できるようになります。 後者を選択することで、1.x系用のツールであるccs-auditdが使用可能になります。 以上、とりいそぎ予告編です。