Kenji Inoue
kenz****@oct*****
2004年 11月 3日 (水) 04:05:55 JST
井上です。 僕は普段使っているOSがWindowsなので,Windows上で動く辞書ソフトを取り上げます。 tradicのデータをインポートしたら使えそうなのも多いので,ここはこういうソフトをUIに利用しましょう。:) 1. babylon <http://www.babylon.com/> babylonは英単語(テキストや画像)の上で右クリックすると,その単語に対応する訳語や解説がポップアップ ウインドウで表示されるソフトウェアです。いわゆるOCR,つまり画像の文字認識の技術を使ってやっているようです。 数年前に使っていたときはあんまし精度良く認識してくれなかったんですが,今はどうなんでしょうか。 ユーザが辞書を追加できるシステムもあるようで,Babylon Builderとかいうソフトもあるようですが, これを自動化できるかはちゃんと調べてないのでよくわからんです。 2. PDIC <http://homepage3.nifty.com/TaN/> PDICは元々,辞書をインクリメンタルサーチや正規表現で検索できるソフトウェアです。 専用のアプリケーション上で単語を入力すると一覧で出てきます。 検索も速いのでこれでも便利なんですが,わざわざPDICの画面を開かなくても検索できる方法が2つほど 提供されています(他にもなんか機能がごちゃごちゃあって,2つだけなのかよく分からん:D)。 1つは,クリップボード経由でデータを渡すやり方。単語を選んでコピーしたら,それを検知すると。 もう1つは,babylon同様右クリックで単語が選択できて訳語or解説がポップアップするんですが, これはWindowsの描画関数をフックして,それでクリック位置で解析してテキストを拾ってきてるようです。 PDICは複数の形の辞書データ形式に対応してるようですし,仕様が公開されているので, PDICが読める形式でtradicのデータを出力することは可能でしょう。 あと重要なのが,上記2つは検索のUIには使えてもデータの受け渡し(=データを取ってくることと, 編集すること)のUIには使えないor使いにくいってことです。 --- Kenji Inoue <kenz****@oct*****> 翻訳用辞書システム(tradic) -> http://tradic.sourceforge.jp/