Kenji Inoue
kenz****@oct*****
2004年 11月 10日 (水) 02:56:02 JST
井上です。 ユーザの要求として,共同編集が挙げられます。 対訳表のような辞書は,知識の共有化をしたいというのが根本的な欲求で, それを実現する一般的な方法として考えられるのは: 1. メーリングリストなどで話し合って,(誰かがまとめて)辞書を作る 2. 書き込み権限のあるコミッタに訳語を提案して,コミッタが認めれば辞書に反映させる 3. 一般ユーザでも辞書への書き込みができる あたりでしょうか。tradicで目指すべき機能は 3. だと思われます(wikiのような)。 そこで共同編集をサポートする機構が必要になるでしょう。 しかし完全に誰でもが辞書へ書き込めると, a) いたずらや嫌がらせ b) 間違った訳語の登録(質の低下) といった問題が発生しやすくなります。これは,許せないプロジェクトもあるでしょう。 そこで 2. を実現する機構,いわゆる権限管理(authorization)が必要になります。 とりあえず権限管理で考えられる機能として, 1. 特定の辞書には特定の(事前に登録した)書き込み権限を有するユーザしか書き込めない 2. 書き込みは(権限のある人の)認証が必要(MLへの投稿で実装されているような機構) があります。 これらは別々の概念なので,片方だけでも,あるいは同時に組み合わせて利用することもできる でしょう。また,そのためには同時にユーザの認証システム(authentication)も必要になります。 --- Kenji Inoue <kenz****@oct*****> 翻訳用辞書システム(tradic) -> http://tradic.sourceforge.jp/