サウンド出力ラグの削減


DTXManiaでは、サウンド出力のラグ(遅延)を小さくすることが非常に重要です。 (遅延が小さいと、演奏がとても気持ちよくなります)

ここでは、サウンド出力のラグ(遅延)を削減する2つの方法を紹介します。 1つ目の方法がおすすめではありますが、お手軽なのは2つ目の方法です。


サウンドドライバを変更する方法

Windows10では、サウンドドライバをMicrosoftのものに変更することで、 サウンド出力の遅延を従来より小さくすることができる場合が多いです。

(本来は、Microsoft社以外のドライバも低遅延動作に対応するべきだと思いますが、 残念ながら2019年8月時点では、Microsoft社のドライバしか対応していないように思われます。)

もし興味がある方は、下記の手順でサウンドドライバをMicrosoft社の低遅延のものに更新してみてください。 このドライバはハードウェアに依存しないドライバなので、サウンドのチップの種類に関係なく適用することができます。

なお、手動でのドライバ更新に抵抗がある方や、ドライバを更新した後で、元のドライバに戻せないような方は、以下の手順の実施はお勧めいたしません。 代わりに、2つ目のお手軽な方法(REALを使用する方法)をお勧めします。








ここまでやったら、DTXManiaを起動してみてください。WASAPI(排他または共有)のバッファサイズが小さくなった(又は、小さく設定できるようになった)はずです。


注意事項:

  • 筆者は色々な機種でこの手順を試しましたが、これまででうまくいかなかったのは AsRock DeskMini A300 Series のみでした。この機種で同じことをすると、サウンド出力がなくなってしまいました。この機種で低遅延対応のドライバを適用する方法をご存じの方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。

REALを使用する方法

REAL (Reduce Audio Latency)を利用することで、 System/Sound Option/SoundTypeの設定をDSoundにした時のサウンド出力遅延(ラグ)を、WASAPI共有と同程度に削減することができます。

使い方は簡単です。

  1. REALをダウンロードして、REAL.exe を実行する
  2. 実行すると、下図のようなウインドウが表示されるので、そのウインドウを開いたままにして(閉じないで)、DTXManiaを(既に起動していたなら一旦終了して) 起動する

これだけです。これだけで、DSoundの遅延がWASAPI共有と同程度になります。

詳しい説明は、REALのサイトの説明を見てください。

この方法は、サウンドドライバを低遅延のものに置換する方法とセットで使用することができ、その場合は更にDSoundの出力遅延を小さくできます。