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訳文(draft)
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faif_ApdxA.html
última actualização
2003-05-21 15:28
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(del#1141)
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『Free as in Freedom』の付録A「Terminology」の訳文です。
linguagem
Japanese
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付録A 用語

付録A 用語

ほとんどの場合、私は、フリーのOSを指してGNU/Linuxという用語を、そして、OSを動かすカーネルを特に呼ぶときはLinuxという用語を選んでいる。ただ、このルールの最も顕著な例外が第9章に現れている。その章の最後の部分で、私は、Linuxの初期の進化を、Minixの派生として記述している。プロジェクト開発の最初の2年の間に、トーバルズと彼の仲間たちが取り組んでいたOSが、たとえそれが、例えばGNU CコンパイラとGNUデバッガといったキーコンポーネントを徐々に共有し始めていたにせよ、ストールマンが思い描いたGNUシステムには、ほとんど似つかないものへと生み出されていたと言って差し支えはないのである。

1993年以前にはストールマンがクレジットを強く要求する必要性をほとんど認識していなかったという事実によって、この判断が正しいことをより一層表している。

同じOSなのに後のバージョンから無原則にGNU/Linuxを使うと決めたと捉える人もいるかもしれない。この本の作成にあたってストールマンの協力が必要条件であったわけでは決してないということを、私は指摘しておきたい。私は、自分でそう決めていたのだ。というのも、一つには、このOSがモジュール式であるという性質と、それを取り囲むコミュニティが理由だし、もう一つには、Linuxの名前には政治的な性質がないからだ。本書がリチャード・ストールマンの伝記であるなら、このOSを、非政治的な用語で定義するというのは不適切であるように思えるのだ。

本書が最終的な段階となり、オライリー&アソシエイツが本書の出版をすることになった際、ストールマンは、オライリーが彼に本書出版後の宣伝に協力することを期待するのであれば、私がLinuxの代わりに"GNU/Linux"を使うこと、という条件をつけてきたのだ。これを知らされたとき、私は、自分の早い段階での判断を伝え、出来上がろうとしていた本が彼の条件に合致するか否か、ストールマンに判断を仰いだ。これを書いている現時点で、ストールマンの判断がどうなるのか、私にはまったく分からない。

「フリーソフトウェア」と「オープンソース」という用語を取り囲む状況は似ている。自由にコピーできるとか自由に改変できるソースコードを付随するソフトウェア・プログラムを書き表す際、より政治性をはらんだ「フリーソフトウェア」という用語を私は選んでいたのだ。「オープンソース」の方がよく知られてはいるが、その用語は、その用法を勝ち得たグループとかビジネスに触れる際にのみ使うことを選んだ。とはいえ、2〜3の例では、その用語は、どちらを使っても変わりなく、私は、クリスティーン・ピーターソンのアドバイスに従った決定を行っている。彼は、その用語を捻り出して、だいたいいつもクレジットされる人物である。「『フリーソフトウェア』という用語は、それがよりよく機能する状況において、やはり、使われるべきである」と、ピーターソンは記す。「[オープンソースが]人気なのは、新しい用語が非常に必要とされていたのが主な理由であって、それが理想的であるからではないのだ」、と。