QAX/QAS コンテナフォーマット

概要

QAX/QAS は、アプリケーション組み込みを目的とした、Ogg 代替コンテナフォーマットである。

QAX は、複数のオーディオファイルを包含するアーカイブ機能を持つフォーマットである。

QAS は、単一のオーディオファイルで構成される、直接的に Ogg コンテナの代替となるフォーマットである。

現在のところ QAX/QAS コンテナは、Vorbis, TTA コーデックを対象としており、その他の コーデックのサポートも可能な設計となっている。

特徴

セットアップキャッシュ

Vorbis コーデックは、その他の類似コーデックと異なり、比較的大きなセットアップデータ (典型的な例で約 4 KByte) を 必要とするため、デコーダーのセットアップ (初期化) 処理に、比較的大きな負荷がかかる。現行プロセッサでは、ほとんど問題と ならないかもしれないが、複数のファイルを連続再生するような場合、無用な負荷がかかっているのは確かである。

QAX/QAS では、同一のセットアップデーターを持つコーデックセットアップコンテキストを、キャッシュ、共有化するため、 繰り返しのデコーダーセットアップ処理負荷がかからない。

インデックス

Ogg コンテナフォーマットは、インデックスを持たないため、シーク処理は正確ではあるものの、トライ&エラー処理 するため、シーク時の負荷が比較的高い。

QAX/QAS では、シーク時に、事前構築インデックスを使用するため、最小限の負荷で処理可能。

コンテンツ作成

Ogg Vorbis, TTA ファイルを QAX/QAS ファイル変換するツール QAXMaker を提供。(コンテナ変換のため、変換による音質劣化は無い)