sample1のビルド

sample1は、TOPPERS/JSPの標準サンプル・アプリケーションです。このアプリケーションはシリアル端末をつかってユーザーと対話しながら、タスクの制御のデモを行います。

sample1はコンフィグレータを使って簡単に生成することができます。以下のコマンドをワークスペース直下(jspディレクトリがある場所)で実行してください。sample1が生成され、ビルドされます。

  1. mkdir sample1
  2. cd sample1
  3. ../jsp/configure -C armv4 -S cq_frk_nxp_arm
  4. make depend
  5. make

ここで使用しているオプションは次の二つです

  • -C cpu名 : CPUアーキテクチャ名ですが、jsp/config下のサブディレクトリ名を指定します。ARM7TDMIはarmv4です。
  • -S システム名 : ボード名です。jsp/config/cpu名 にあるサブディレクトリの名前で指定します。

カーネルを構成するに当たって、どのようなファイルからビルドするか、どのようなオプションを使うかは、すべてここで指定したディレクトリで宣言されています。コンフィグレータはそれらの情報から適切なMakefileを作り上げます。

なお、ビルド後に生成される実行ファイルは形式はELFで、ファイル名は jsp です。