基本型

基本型はリテラルとして扱うことができます。また相互に変換可能であり、演算やコマンドによって暗黙的に変換されることがあります。

名称記号サフィックス
8 ビット符号なし整数ByteB
16 ビット符号付整数Int16S
32 ビット符号付整数Int32(I)
64 ビット符号付整数Int64L
単精度浮動小数点数SingleF
倍精度浮動小数点数Double(R)
10 進数DecimalD
ブール値Boolean
文字列String

以降このドキュメントでは、基本型を次の規則に従って表記します。

  • Byte、Int16、Int32、Int64 を整数と呼びます。
  • Single、Double、Decimal を実数と呼びます。
  • 整数と実数を合わせて数値と呼びます。
  • 数値は原則として記号で表記します。
  • ブール値と文字列はそのまま表記します。


整数リテラルについて

10 進数での表記が基本ですが、プリフィックス 0x を付すことで 16 進数での表記も可能です。サフィックスを省略すると Int32 として扱われます。


実数リテラルについて

表記は小数形式に限定されていて、指数形式は使用できません。サフィックスを省略すると Double として扱われます。

Double については、次の特殊なリテラルが定義されています。

  • Infinity - 正の無限大を表します。
  • NaN - 非数を表します。


ブール値について

ブール値は次のリテラルが定義されています。

  • True - 真を表します。
  • False - 偽を表します。

True を数値に変換すると 1 になり、False なら 0 になります。逆に数値をブール値に変換した場合は、数値が 0 以外なら True になり、0 なら False になります。


文字列について

パーサーは二重引用符 " で囲まれた範囲を文字列として扱います。文字列の中に二重引用符を使用したい場合は、"" と書けば単一の二重引用符として扱います。エスケープ文字は現在サポートしていません。


その他のリテラル

  • Nothing - 既定値を表します。

Nothing を数値に変換すると 0 になります。また、ブール値に変換すると False になり、文字列に変換すると長さ 0 の文字列になります。

このように Nothing は常に基本型に変換可能です。しかし一般的には、Nothing は何も無い状態、あるいは値が未設定である状態を示すのに用いられます。