標準コマンド

どのスクリプト エンジンでも使用可能なコマンドを標準コマンドと呼びます。スレッドやプロセス、データに関する基本的操作を行なうものがほとんどです。以下にその一覧を示します。

コマンド名概要
GetProcedureプロシージャを表すオブジェクトを取得します。
GetArgumentsパラメータのリストを取得します。
Callプロシージャを呼び出します。
PreloadScriptスクリプトを解析し、キャッシュに入れます。
ClearScriptCache解析済みスクリプトのキャッシュをクリアします。
BeginProcess現在のスクリプト エンジンにプロセスを追加します。
RunThread現在のプロセスにスレッドを追加します。
SuspendThread実行中のスレッドを一時停止します。
ResumeThread一時停止されたスレッドを再開します。
Sleepスレッドを指定時間、停止します。
Idleスレッドをイベント待機状態にします。
Quitスレッドのイベント待機状態を終了します。
RegisterEventHandlerイベントのハンドラを登録します。
UnregisterEventHandlerイベントのハンドラを登録解除します。
RaiseEventイベントを発生させます。
SendSignalシグナルを送信します。
ResetSignalシグナルの送信を停止します。
WaitForSignalシグナルの送信を待機します。
GetMemberオブジェクトの値を取得します。またはメソッドを呼び出します。
SetMemberオブジェクトに値を設定します。
CreateInstanceオブジェクトを生成します。
CreateListリストを作成します。
CreateArrayList要素が Nothing のリストを作成します。
CombineListリストを連結します。
CreateDictionaryディクショナリを作成します。
DuplicateDictionaryディクショナリを複製します。
Format書式に基づいた文字列を作成します。
Traceログに一行の文字列を出力します。
GetClock現在のタイマを取得します。
GetElementエレメントを取得します。
GetElements指定された型のすべてのエレメントを取得します。
GetTypeオブジェクトの型を返します。
DuplicateElementエレメントを複製します。
WaitForCompletion非同期操作の完了を確認します。
SetExceptionHandler例外ハンドラを登録します。
CDbl倍精度浮動小数点数に変換します。
CSng単精度浮動小数点数に変換します。
CDec10 進数に変換します。
CLng64 ビット符号付整数に変換します。
CInt32 ビット符号付整数に変換します。
CShort16 ビット符号付整数に変換します。
CByte8 ビット符号なし整数に変換します。
CBoolブール値に変換します。
CStr文字列に変換します。

引数の型の制約について

コマンドのパラメータは、型が緩やかに制約されている場合がほとんどです。例えば整数を要求するコマンドにエレメントを渡した場合、変換できないので例外がスローされます。一方、整数を表す適切な文字列を渡した場合は、コマンドがそれを整数に変換することで処理を続行できます。その意味で緩やかな制約と表現しています。

標準コマンドの詳細を説明するページでは、パラメータの横に型名を記載しています。型名表記は、以下の様式に従っています。

表記意味
Byte8 ビット符号なし整数
Int1616 ビット符号付整数
Int3232 ビット符号付整数
Int6464 ビット符号付整数
Single単精度浮動小数点数
Double倍精度浮動小数点数
Decimal10 進数
Booleanブール値
String文字列
Object上記以外か任意の値
Any任意の個数の値